
発表や面接、大切な試合の直前。危険なことが起きていなくても、胸がドキドキすることがあります。
これは、脳が「すぐ動けるように備えよう」と判断し、自律神経とホルモンを通じて心臓の働きを高めるためです。
ドキドキするまでを6段階で見てみよう
カードを押すと、その説明へ移動します。
※動悸には緊張以外の原因もあります。繰り返す場合や他の症状を伴う場合は、本文の受診目安も確認してください。

脳が緊張を感じ取る
人前で話す時や大切な場面では、脳が「失敗できない」「すぐ反応しよう」と重要度を高く判断します。本当の危険がなくても、体を守る反応が始まることがあります。

自律神経のバランスが変わる
脳からの合図は、意識しなくても心臓や呼吸などを調節する自律神経へ伝わります。緊張した時は、活動を支える交感神経の働きが優位になります。

交感神経が心臓へ合図
交感神経の信号が心臓へ届くと、心臓のペースを作る部分や心筋に作用します。心拍数を上げ、1回の拍動を強める方向へ働きます。

アドレナリンも後押しする
交感神経が働くと、副腎からアドレナリンなどが血液中へ放出されます。これらが心臓へ届き、心拍を速くしたり拍動を強めたりする反応を後押しします。

心臓が速く強く打つ
心拍数が上がり拍動が強くなると、全身へ送り出す血液を増やしやすくなります。呼吸や発汗なども変化し、すぐ行動できる準備が進みます。その強い鼓動を「ドキドキ」と感じます。

緊張がほどけると落ち着く
緊張する場面が終わると、交感神経の勢いが弱まり、副交感神経が心拍を落ち着かせる方向へ働きます。すぐではなくても、体は少しずつ普段の状態へ戻ります。
動悸で受診を考える目安
動悸は緊張以外にも、睡眠不足、カフェイン、薬、貧血、甲状腺や心臓の病気などで起こることがあります。
医療機関へ相談
- 動悸を繰り返す、回数が増えている
- 数分より長く続くことがある
- 心臓病がある、または家族に心臓病の人がいる
- 原因が分からず心配が続く
早急に助けを求める
- 胸の痛みや圧迫感を伴う
- 強い息苦しさを伴う
- 失神した、または失神しそうになる
- 動悸が治まらず症状が続く
強い症状が現在も続いている場合は、緊張と思い込まず119番などで救急要請を検討してください。
まとめ
脳が大切な場面を察知すると、体をすぐ動かせるよう備え始めます。
自律神経のバランスが変わり、交感神経の働きが優位になります。
交感神経とアドレナリンなどが心拍を速くし、拍動を強めます。
緊張がほどけると、副交感神経が心拍を落ち着かせる方向へ働きます。
