ホルムズ海峡が止まると、なぜ日本で物不足が起きる?
遠い海峡の問題が、日本のガソリンだけでなくプラスチック製品や衣類、洗剤、塗料などにも影響する可能性があります。カギは、原油と石油化学原料の「ナフサ」が日本へ届くまでの道のりです。
この記事でわかること
- ホルムズ海峡が日本の原油輸入に重要な理由
- ナフサから身近な製品が作られる流れ
- 不足や値上がりが広がる順番と、備蓄・代替調達の役割
1石油の重要な通り道
ペルシャ湾から外洋へ出るタンカーの多くが、細いホルムズ海峡を通ります。
2日本は中東依存が大きい
日本が輸入する原油の約9割は中東産で、その多くがホルムズ海峡を通ります。
3タンカーの輸送が滞る
船が通りにくくなると、日本へ届く原油や輸入ナフサの量が減り、到着も遅れます。
4原油からナフサを作る
届いた原油は製油所で成分ごとに分けられ、その一部がナフサになります。
5化学原料へ作り替える
ナフサを高温で分解すると、エチレンやプロピレンなどの基礎原料ができます。
6身近な製品につながる
基礎原料から、プラスチック、合成繊維、ゴム、洗剤、塗料などが作られます。
7影響は順番に広がる
原料価格や輸送費が上がり、在庫の少ない品目から不足や値上がりが起こりやすくなります。
8対策で供給を支える
備蓄の活用、別ルートや中東以外からの調達、国内生産と在庫で影響を抑えます。
まとめ:遠い海峡の問題は、原料の流れを通じて生活につながる
- ホルムズ海峡は、中東の原油を日本へ運ぶ重要な通り道です。
- 原油やナフサの輸送が滞ると、燃料だけでなく石油化学製品の原料にも影響します。
- 影響は原料、工場、物流、店頭へ段階的に広がるため、直ちに全商品がなくなるわけではありません。
- 備蓄、調達先や航路の分散、国内生産、在庫の活用が供給を支えます。
国際情勢や企業の在庫、代替調達の状況により、影響の大きさや時期は変わります。買いだめを急ぐのではなく、政府・業界団体・事業者の最新情報を確認しましょう。
参考にした日本語資料
- 資源エネルギー庁「令和6年度エネルギーに関する年次報告」
- 資源エネルギー庁「石油備蓄のしくみ」
- 石油連盟「ナフサとは何ですか?」
- 石油化学工業協会「石油化学製品の生産・出荷等実績(2026年4月)」
- 経済産業省「石油化学原料等の代替調達に関する情報」
情報確認日:2026年7月25日
