
電子レンジの中には火も熱いヒーターも見えません。それでも短い時間で料理が温まるのは、マイクロ波という電波を食品が吸収し、そのエネルギーが熱へ変わるからです。
マイクロ波を作る装置から、食品中の分子の反応、加熱ムラができる理由まで、6段階で見てみましょう。
温まるまでの6段階
カードを押すと、その説明へ移動します。
※機種によって電波を広げる構造は異なります。使用時は必ず製品の取扱説明書と容器の表示を確認してください。

マイクロ波を作る
電子レンジの中にあるマグネトロンが、周波数2,450MHzのマイクロ波を作ります。これは1秒間に24億5千万回、電場の向きが入れ替わる電波です。

庫内へ電波を広げる
マイクロ波は庫内へ送られ、金属の壁で反射しながら食品へ届きます。ターンテーブル式は食品を回し、フラット式はアンテナなどを回して電波の当たり方を変えます。

食品中の分子が反応する
マイクロ波の電場は向きが高速で入れ替わります。プラスとマイナスに偏りを持つ食品中の水分子などは、その変化に合わせて向きを変えようとします。

電波のエネルギーが熱へ変わる
分子が周囲と影響し合う過程で、食品が吸収したマイクロ波のエネルギーは熱へ変わります。電場を使って物質の内部で熱を生む方法を誘電加熱といいます。

熱が周りへ伝わる
マイクロ波をよく吸収した部分で熱が生まれ、温度の高い場所から低い場所へ熱が伝わります。電子レンジでも、食品全体が内側から均一に温まるわけではありません。

加熱ムラと安全な使い方
食品の形・量・水分量や電波の当たり方で加熱ムラができます。途中で混ぜる、向きを変える、加熱後に少し置くと温度がなじみます。容器はレンジ対応表示と取扱説明書を確認しましょう。
まとめ
マグネトロンが2,450MHzのマイクロ波を作り、庫内へ送ります。
食品中の水分子などが変化する電場に反応し、電波のエネルギーが熱へ変わります。
熱は周囲へ伝わりますが、食品の形や水分量、電波の当たり方によって加熱ムラができます。
途中で混ぜる・向きを変える・少し置くことが役立ちます。容器表示と説明書も確認しましょう。
参考資料
※機種や食品によって温まり方は異なります。使用できる容器、加熱時間、手入れ方法は製品の取扱説明書に従ってください。
