
熱中症は、単に「暑くて気分が悪くなる」だけではありません。体に入る熱と外へ逃がす熱のバランスが崩れ、汗で水分や塩分も失うことで、体温調節がうまく働かなくなった状態です。
進行すると脳や臓器にも影響するため、仕組みを知って早く異変に気づき、冷却と救急要請につなげることが大切です。体内の変化を7段階で見てみましょう。
熱中症が進む7段階
カードを押すと、その説明へ移動します。
※症状の種類や進み方には個人差があります。屋外だけでなく、高温多湿の室内でも起こります。

体に熱がたまる
高温多湿な環境では外から熱を受け、運動すると筋肉も熱を作ります。体が受け取る熱と作る熱が、外へ逃がせる熱を上回ると、体温が上がり始めます。

血流と汗で冷やす
脳は体温の変化を捉えると、皮膚の血管を広げて熱を体表へ運び、汗腺へ汗を出すよう指令します。汗が蒸発するときに熱を奪い、体を冷やします。

水分と塩分を失う
大量の汗が続くと、体内の水分だけでなくナトリウムなどの塩分も失われます。補給が追いつかないと脱水が進み、体温調節に必要な体液が不足します。

血液の流れが低下する
体液が減ると、体を巡る血液の量も不足しやすくなります。脳や筋肉へ十分な血液を送りにくくなり、めまい、立ちくらみ、こむら返りなどが現れることがあります。

体温が下がらなくなる
脱水で汗を出しにくくなったり、湿度が高くて汗が蒸発しにくかったりすると、冷却が追いつきません。熱が体にこもり、体の中心部の温度が上がっていきます。

脳や臓器に影響する
高体温や脱水が続くと、頭痛、吐き気、強いだるさなどが現れます。重症になると脳を含む重要な臓器の働きが障害され、意識障害やけいれんを起こすことがあります。

すぐに冷やして助けを呼ぶ
涼しい場所へ移し、衣服をゆるめ、首・脇の下・足の付け根などを冷やします。自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、意識がない場合は、無理に飲ませず119番へ連絡してください。
まとめ
暑さで増えた熱を逃がすため、皮膚の血流と発汗による体温調節が働きます。
大量の汗で水分・塩分が減ると血流が低下し、めまいや筋肉の症状が出ることがあります。
冷却が追いつかず高体温が続くと、頭痛・吐き気から意識障害などへ進むことがあります。
涼しい場所へ移して体を冷やし、自力で飲めない・反応がおかしい場合は119番へ連絡します。
参考資料
※呼びかけへの反応がおかしい、意識がない、自力で水分を飲めない場合は、無理に飲ませず、すぐに119番へ連絡してください。
