暑いと汗が出るのはなぜ?汗で体温を下げる仕組みをイラストで解説

暑いと汗が出る理由と汗で体温を下げる仕組みを紹介する表紙

暑い日や運動中に出てくる汗。べたついて困ることもありますが、汗は体温が上がりすぎないように働く大切な仕組みです。

ポイントは、汗が出ること自体ではなく、皮膚の上で蒸発するときに体の熱を奪うこと。脳が変化を捉えてから体が冷えるまでを6段階で見てみましょう。

汗で体を冷やす6段階

カードを押すと、その説明へ移動します。

※汗の量や体温調節の働きには、年齢・体調・暑さへの慣れなどによる個人差があります。

日差しや運動によって体の中に熱が増える様子の図解

体の中で熱が増える

暑い場所では外から熱を受け、運動すると筋肉も熱を作ります。体が受け取る熱や作る熱が、外へ逃がす熱より多くなると、体の中心部の温度が上がり始めます。

皮膚と体内から温度情報が脳の視床下部へ届く様子の図解

脳が暑さを感知する

皮膚や体の中で捉えた温度の情報は、脳の視床下部にある体温調節中枢へ届きます。体温が上がりそうだと判断すると、脳は自律神経を通して熱を逃がす反応を始めます。

皮膚の血管が広がり体の中心の熱を体表へ運ぶ様子の図解

皮膚へ熱を運ぶ

まず皮膚の血管が広がって血流が増え、体の中心部の熱を体表へ運びます。周囲が皮膚より涼しければ、その熱を放射や対流などによって外へ逃がしやすくなります。

皮膚の断面で汗腺が汗を作り汗の通り道から表面へ出す様子の図解

汗腺から汗を出す

皮膚から熱を逃がすだけでは足りないと、脳からの指令を受けた汗腺が汗を作ります。汗の主な材料は体液の水分で、細い管を通って皮膚の表面へ出てきます。

皮膚表面の汗が水蒸気へ変わり体の熱を空気中へ運ぶ様子の図解

蒸発して熱を奪う

皮膚の汗が液体から水蒸気へ変わるにはエネルギーが必要です。そのエネルギーとして体の熱が使われ、熱を持った水蒸気が空気中へ離れるため、皮膚と血液が冷やされます。

乾燥して風がある環境と湿度が高く風が弱い環境で汗の蒸発を比べた図解

蒸発できないと冷えにくい

湿度が高い日や風が弱い場所では、汗が蒸発しにくく、流れ落ちるだけの汗も増えます。体に熱がこもりやすいため、涼しい場所へ移動し、こまめに水分を補うことが大切です。

まとめ

1

暑さや運動で体内の熱が増えると、脳が体温調節を始めます。

2

皮膚の血流を増やして、体の中心部の熱を体表へ運びます。

3

汗腺から出た汗が蒸発するとき、体の熱を奪って空気中へ逃がします。

4

高湿度や無風では蒸発しにくいため、汗をかいていても注意が必要です。

汗は体に備わった天然の冷却システム。ただし能力には限界があるため、暑さを避け、休憩と水分補給を組み合わせましょう。

参考資料

※自力で水が飲めない、意識がない、呼びかけへの反応がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んでください。

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